迷宮道先案内人(ダンジョン・シェルパ)
[体力チート][肉食系女勇者][ギフト][東の勇者][階層喰い][お金][恋愛][案内人ギルド][思惑][打算]
作者:鯖の助
迷宮道先案内人(ダンジョン・シェルパ)。それは、迷宮探索及び攻略を目指す冒険者たちの手助け――道案内兼荷物持ちを生業とする者たちの総称である。タイロス迷宮でシェルパとして活動しているロウは、若いながらも腕利きのシェルパとして高い評価を受けていた。半年前に父親を亡くし、幼い妹と二人暮らしとなったロウだったが、王都で勇名を馳せている勇者“宵闇の剣”がタイロス迷宮の攻略にあたることになり、有無をいわさず巻き込まれることになる。
主人公 ★★★★★
サブキャラ ★★★★★
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
基本コメディなものの、社会的地位や権力、金銭が絡み、お互い利用しているシビアな面も面白いです。
ラブコメ的には、迷宮より先に攻略された勇者の、肉食女子覚醒か~ら~の~見事なカウンター攻撃にニヨニヨが止まらないですねw
箱入り娘だから妙にずれてて微笑ましいのに、バーサーカー気味なところを見ると、苦労するロウの将来像しか見えてこないというw 何気にユイカ金使い荒いしな~。
迷宮道先案内人をよんだ! http://t.co/wjGeRGadWl
— 遠里@なろうダラ読み (@dara_yomi) September 13, 2015
完結しました。が、ここで終わっちゃうか〜〜っ。てっきり「助けて」は、再婚させられそうになってるとかかなとか思ってました。で、強くなったロウが颯爽と助けると。マリンはロウの教育の成果が出てましたねw
(3)
“マリエーテは人見知りする子供である。
見た感じ、美人だが怖そうなお姉さんであるユイカに対して、最初は警戒心を抱いていたが、すぐに危険な人物ではないと判断したようだ。
兄の雇い主であることも理解したのだろう。珍しいことに手まで繋いで、頑張って町のことを案内した。「あの店の野菜はしなびてることが多いって、お兄ちゃんが言ってるの」
「ふむ。気をつけよう」
「ここのお肉屋さんは、いいのとわるいのを混ぜてるから、買っちゃだめ」
「……」もの言いたげな目を、ユイカはロウに向けた。
ロウとしては自分がもし迷宮から帰れなくても、ひとりで逞しく生きられるように教育してきたつもりなのだが、他人に説明するようなことでもないので、何も言わなかった。
》小説投稿サイト『小説家になろう』― 作品ページ
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拝啓ニンゲンども、魔王城より
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作者:赤井 紅介
幼女みたいな魔王に目潰しをされ、鼻の穴を一つに繋げられ、全身の関節を曲がらないほうに曲げられ、ケツの穴を一つ増やされ、あまつさえサービスにケツの割れ目を横にまで作られて敗北した人類最強の勇者アルカン。
心をポッキリ折られて逃げ帰った彼に下された王の命令は「もっかい行ってきて。レベル上げたらイケルって。な?」という無慈悲なものだった。
勇者アルカンは大人の玩具に身を包み、魔物にコスプレして魔王軍に潜入。
あの手この手で魔王を暗殺すべく、彼は今日も魔王城で楽しく魔物たちと農業や料理に勤しむのだった。
たぶんそんなお話。
主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★☆
世界設定 ★★★☆☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
正直、タイトルとあらすじのネタ臭から期待してませんでしたが、全員キャラがたっていて面白かったです。
シヴァイヌ(笑)の血を引くアヌビス族のポチ子はおバカかわいいし、
魅惑の有翼純魔、リリンの小悪魔お姉さんっぷりも魅力的。
ゴブリン族のチャラいしゃべりや、オーク族のゲスっぷりもまたいい具合にはまってて笑えますw
果たして、勇者アルカンは人類存続の為に自給自足の魔王軍を作れるのかww
てめえらみんな働けよ!③
“おれは抜刀すると、剣の腹でオークの頭をわりと強めに殴りつけた。
「おぎゃんっ!? な、何をするだ、参謀様!?」
「もういいだろ。会議が始まらん。――他のやつもあきらめろ。まだ喉が渇いてるやつは、おれが綺麗に斬ってやるから自分の血でも飲んでろ。腹が減ってるやつは肉を削いでやるから申告しろ。異論は?」アシュに集っていた下位の魔物たちが、一斉にドン引きの表情を浮かべた。
「ブ、ブヒ、自分を喰うなんて、参謀様ってもしかして
狂戦士 ……?」
「やかましいっ!魔物 にだけは言われたくねーわっ! ヒトを呪われた快楽殺戮者扱いするんじゃねえ!」
「プギ!? ごめんちゃい……」弱っ!
別にアシュを助けたかったわけじゃない。こんなくだらない茶番に時間を取られたくなかっただけだ。おれは一秒でも早く、セラトニア王国に帰りたいんだ。
アシュが再び円の中央へと歩み出て、短い両手を広げた。「じゃあ、会議をは~じめ~るよ~!」
そもそも、こいつに被害者意識がないのだからタチが悪い。むしろパシらされて喜んでいたくらいだ。もしかしたら助け船だって余計なお世話くらいに思われている可能性もある。
まあ、魔物なんぞにどう思われようが、どうでもいい話だ。いずれおれはこいつらを皆殺しにせねばならんのだからな。ここ数週間でわかったことと言えば、魔物らは全員、自分さえ楽しければなんでもいいのだ。やることなすこと、すべて遊びだ。
あくび混じりにアシュへと視線を向ける。「本日のギダイは一つだよ。もう少しでねー、南の魔王軍の食べ物はなくなっちゃいます。このままだと来月はこえられません」
ほらな、全然どうでもい――だ、だ、だ、大問題じゃねえかっ!!
あくびの途中で空いた口が塞がらなくなってしまった。「ど、どれくらい残ってんだ?」
アシュが無邪気な笑みを浮かべたまま、くるっとおれのほうを向いた。真っ白な髪がふわりと踊って背中に落ちる。
「えとねー、あと一ヶ月分くらい?」
下半身から力が抜けた。
そもそも魔王軍の主食といえばナマニクだ。それも味つけも何もない純然たるナマニクだ。
おれはこっそり近くの海岸から海水を取ってきて塩を精製して振ったり、たまには魚を釣ってきたり、山で採れる山菜や野菜なんかも食って栄養のバランスを保ってきたが、それらは副菜レベルの分量ですらない。ナマニクがなくなれば、飢える――!
だがナマニクは冬になれば獣が冬眠することから、当然供給は減る。
ただでさえクソマズい上にコレステロールが山盛り溜まりそうな食事を続けてまで潜入していたのに、それすらなくなるだと!? アホか! 死ぬわ!「お、おまえ、そ、そそんな大事なことを、なんでこんな限界近くまで黙ってたのッ!?」
アシュが幼子のように、不思議そうな表情で首を傾げた。
「え~、だって、この季節はいつものことだもん」
おれはアヌビスのポチ子に尋ねる。
「そうなのか?」
「ヘッ、ヘッ、ヘッ、あるかん、さんぽ、さんぽ」尻尾はブン回しているが、散歩に行きたいということ以外はほとんど喋らない。
きっとこいつの祖先のシヴァイヌとかいうやつも、頭はあまりよろしくない犬種だったのだろう。可愛いけど。
》小説投稿サイト『小説家になろう』― 作品ページ
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蛮族プレイ。 ~幼なじみが破壊神~
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が、考えることが苦手な勝八が作ったのは、その能力を全て筋力と耐久力に傾けた超脳筋キャラであった。
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主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★☆
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
幼馴染である ゆるふわお下げの少女
幼馴染な二人の青春模様がいいです。のんは好意を持っているものの、はっきりとは言えず、勝八は意識していることに無自覚で、ほのぼのじれじれします。
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彼女の異世界
“あれが、ドラゴンだというのか。
呆然とする勝八。
その前で、推定ドラゴンは長い首を伸ばし咆哮をあげた。「ぐけぇーー!」
凄まじい声量に周囲の炎が吹き飛ばされる。
ていうか「ぐけぇ」って。思いながら声の主を改めて見る。
すると勝八は、唖然の更に先を体感することになった。「なんだ、あれ……」
うごうごとしている。
体全体がクレヨンで描かれたが如くよれた線で構成されており、それが不規則に波打っている。
瞳もぐりぐりと黒のクレヨンを押しつけただけのように見え、巨体を支える羽はいびつな三角形だ。
ようするに子供の落書きが実体化したような姿である。
だが不思議と立体感があり、それがまた勝八の感覚を狂わせた。「え、あれ……ドラゴン?」
くらくらとしたまま、勝八は周囲の男達に問いかけた。
「あぁ。なんと恐ろしい姿だ」
「見ろよあの牙。こんな鎧なんて紙屑同然だ」
「震えが止まらねぇ……」
すると、彼らは真剣な面もちでそう返す。
言葉すら出ず青ざめている者もいた。確かに牙はあるが歪なVの字の並びで構成されており、殺傷能力以前の問題に見える。
しかしどうやら、彼らは本気で言っているらしい。
自分とは見えている物が違うか。あるいは決定的に美術センスがズレているのか。
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同作者作品
リワールド・フロンティア-最弱にして最強の支援術式使い〈エンハンサー〉-
[主人公あとから最強][地雷職][ぼっちハンサー][青春][ファンタジーSF]
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支援術式(アプリ)が得意な剣士、ラグディスハルトは友達のいないソロの探検者(エクスプローラー)。
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そこから全てが動き始め――これは、10個以上の術式を同時に操る超絶エンハンサーと、凄まじい術力を持つ〝現人神〟の少女の物語。
主人公 ★★★☆☆
サブキャラ ★★★☆☆
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
使い勝手の悪い支援術式を得意とする
話は王道ですが、遠い未来のSF設定で表現が独特です。遺伝子レベルで一体化した生体コンピューター《SEAL》、エクスプローラーという呼び名の探検者、コンビを組むのにスイッチ、パーティを組むのにルーターという風に、パソコンを使ってると聞き覚えのある単語がファンタジーな世界に並びます。
ちなみに読んでいて私が一番戸惑ったのは血の色でしたw
●5 蒼き紅炎の騎士団と剣嬢ヴィリー
「あっれぇ? 君、ぼっちハンサー君じゃね?」
「えっ?」
いきなり横合いから話しかけられてビックリした。
『NPK』の一人、明るい茶髪の男性が、こちらに一歩進み出てきていた。
その軽薄そうな顔に見覚えはない。初対面のはず、なのだけれど。
「――ぼっち、ハンサー……?」
何というか、ものすごく胸を抉られる響きだった。ヴィリーさんに見つめられた時とは違う意味で、動悸が激しくなる。
「新入り、あなたの知り合い?」
僕達に話しかける時とは打って変わって、鋭い口調で問うヴィリーさん。
新入りさんは、ひょい、と肩を竦めて笑う。
「いっえぇー? 知り合いじゃないっすよ、こんなのとぉ」
くはっ、と笑うその声が、まるで棘か何かのように心に突き刺さる。
彼はヘラヘラ笑いながら僕を指差し、説明しだした。
「俺、昨日まで集会所で野良パーティー組んでたんで、知ってるんすよ。彼、有名人なんすよ。何をトチ狂ったのか、いまどき支援術式メインのエンハンサーらしくて? あーそりゃもちろん、どこもパーティーメンバーとして拾ってくれないっしょ? だからいつも一人ぼっちなんすよ。うはっ。んで、俺らの間でついたあだ名が『ぼっちハンサー』ってわけっす」
二の句が継げない、というのはこういう時に使うのだろう。
言葉のナイフによって、僕の心は一瞬にしてズタボロにされてしまった。けれども、嵐はまだ去ろうとはしない。
「笑っちゃうんすよねー、彼。エンハンサーってだけで敬遠されてるっつーのに、それでも必死こいて色んな勧誘に顔出しに行くんすよ。んで、いっつも断られてて。うへっ。いい加減気付けよっつー話でぇ」
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