落ちこぼれから一転して訓練所の教官?
[転生][俺YOEEE][教官][生存能力Sランク][囮要員][脱兎の如く][猫だまし][技術派]
作者:カタカナ
色々と不便な能力を手に入れてしまった転生系主人公は、学校卒業後に落ちこぼれから一転し何故かギルド裏の訓練所の教官やら何処ぞの魔法学校の講師やら王都の研究室で研究員になったりだの、様々な事に巻き込まれていく。「全部勘違いだッ! 俺はそんなに強くも凄くもないッ!! これ以上働いたら過労死するわ!!」(※心の声)
主人公 ★★★★★
サブキャラ ★★★★★
生存能力 ★★★★★
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
魔力も少なく、剣技の才能も無い落ちこぼれ、アウェル。
そんな彼が訓練所の教官へとスカウトされ、頑張るお話。
ひたすら磨いた技術と小便利スキルを武器に、
『猫だまし』で不意を打ち、『脱兎の如く』逃げる!
Sランク冒険者の手伝いをしたり、貴族の鼻っ柱を折ったりなど、
コミカルでテンポがよく読みやすいです。
第三話 ……逃げられない
“同行依頼? 何故そんな物騒な物が俺あてに?
この同行依頼と言うのは、一定ランク以上の難易度の依頼の時のみ出すことのできる依頼だ。
基本、Bランクの冒険者がどうしても倒せない魔物がいるか、自分達の手に余る魔物が出現するかもしれないと言うときにAランクの冒険者に頼むもので、ギルド職員に出ることはまず無いのだが……。「確かに、断るに断れないですけど……よりにもよって俺なんですか?」
「ああそうだ。剣技普通、魔力普通、
生 存 能 力 S ラ ン ク のお前にきている」「……それってつまるところ囮要員じゃ?」
「……………………はっはっは」
ちょっと!? その乾いた笑いはなんですか!?
くそぅ、前に無傷で生き残ったのがアダとなったか!「まぁ兎に角頼んだぞ。依頼主ももう到着している」
「……その前に一つ聞かせていただいても?」
「ん? 構わんが?」
「……難易度ランクは?」
「S」
「帰ります。オツカレサマデシタ」
「はっはっはっ…………確保ォ!」
瞬間、ドタドタと現れるギルド職員たち。
俺はあっという間に捕縛されてしまう。
ごろりと簀巻きにされ転がされた状態からギルド長に訴えかける。「いや、よりにもよって囮要員でSランクですよ? 俺、余裕で死にますよね」
「なに、ここのギルド職員誰もがお前を信じている。……どうせ無傷で帰ってくるんだろうなぁー、とな」
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