セブンスブレイブ ―チート?NO!もっといいモノさ!
[金持ち国家][主人公あとから覚醒][ニート道][腐士道][プリンセスジョーク][コメディ][パロディ][シリアス]
作者:乃塚
世界を南北に分かち、魔族と人間とが長らく戦争を続けている世界、『大陸』。そんな戦争を終わらせる切り札として、召喚された7人の高校生達。破格の報酬と待遇を代価とし、その切り札――『勇者』となることを受諾した彼等は、各々与えられた強大な力で以って、目的は異なれど、同じ戦火へと身を投じて行く……。
(旧題:七星の勇者部隊)
主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★☆
ビーストアッパー ★★★★★
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
定番の勇者召喚モノです。
場面転換と話のテンポがすごく良くてサクサク読んでしまいました。
文章の引きも、「来る!」という瞬間をいい感じに引っ張っていて最高です!(誤字が多いのはスルー方向で)
さらに、コメディ展開でも伏線が張ってあるので油断なりませんw
シリアスがいきなり突っ込んできます。
あと、どうでもいい話ですが主人公の名前の「夜行」がどうしても東京レイ〇ンズの某土御門と被るので、あだ名の「ヤコ」の方の定着を~。
勇者のステータス
「自身の思う最高にカッコいいポーズを決めつつ、声の限り叫んで下さい。『オープン・ザ・ステータス』と」
…………はい?クリュスの放った言葉は、夜行達の想像を遥かに超えていた。
ナイフで指を傷つける、なんて程度の話ではない。7人全員が絶句する。「……冗談、だよな?」
「マジですヤコウ様、私は冗談なんて言いません。この世界では常識です、町に出れば皆してポーズ決めまくりの叫びまくりですよ」明らかに嘘だ、と夜行は内心で叫ぶ。
何故なら彼女の後ろに控える騎士達も、驚愕の表情になっていたから。そもそも、さっきプリンセスジョークとか普通に言っていた。しかし、その冗談を真に受け、且つ覚悟を決めてしまった人物が1人。
千影である。「ッ……お、オープン・ザ・ステータァァァァァァァァスッ!!!!」
顔を羞恥で赤く染めながら、荒ぶる鷹の構えで千影が叫ぶ。
………………………………。
……………………。
…………。10秒が経過。彼の持つパーソナルカードは、何の反応も示さない。
夜行も雅近も他のクラスメイト達も、クリュスの後ろに居る騎士も、周囲から遠巻きにその様子を見ている者達も。
誰もが気まずそうに、千影から目を逸らしていた。「……うわ……冗談はさておき、カードを持って『ステータスよ開け』みたいなことを念じれば、普通に表示されます」
「伊達ぇぇぇぇッ! ヤコォォォォッ! 離せ、離してくれ! こいつだけは1発殴らないと気が済まねえッ!!」
「抑えるんだ、ちー君! 後ろのおじさん達が凄い勢いで頭下げてるから!」
「あんなでもこのボロ儲けを提供してくれた、謂わば雇い主! 報酬を貰うまでは耐えろ、鬼島!」
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