最強魔法師の隠遁計画
[主人公最強][指導][万能の天才][異能][暴食なる捕食者][軍隊][魔物][魔法][国家]
作者:イズシロ
100年前、突如として魔物が現れ人間を襲いだした。当時、通常兵器では魔物の硬質な身体に傷を付けることすらできず、人類はその数をあっという間に減少させ身を守るかのように7カ国に併合する。魔法の技術が軍事転用されたことで進行を妨げることに成功したが、未だ種の存続が掛かる異形の魔物との戦い。その最前線で常に命を賭けていたアルス・レーギンは軍役を満了したために16歳という若さで退役を申し出た。だが、そんな彼を国が手放すことができるはずもない。アルスは10万人以上いる魔法師の頂点に君臨する一桁ナンバー【シングル魔法師】なのだから。 王道ファンタジーだと思います。修正、12/13 3部2章までを完了。
主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★★
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★☆☆
出だしは、王道というより、なろうの最強主人公テンプレートといった感じで、
既存作品がいくつか頭によぎると思います。本領を発揮するのは中版からです。
国家間の絡みや暗躍するテロ組織、存亡の危機に値する魔物の出現。
学園内ではよく分からなかった主人公の立場もはっきりしてくるので、各キャラクターの関係や展開に目が離せなくなります!
それまでが長い(笑)ですが、話の切り返しやテンポは良いので、読みやすいと思います。最初のヒロインには「こいつ魔法乞食か」と思うこともありしたが、後から素敵なヒロインやカッコいいおっさんがいっぱい出てくるので、……というかすごいなおっさん・熟女率w 総督のベリックに、元上司のヴィザイスト卿、学園長、学園長の師匠と平均年齢出すとすごいことにw
7カ国会合 Ⅳ
“「アルファ国は第40回7カ国魔法親善大会の開催を承認します」
元首のみが持つ王印を分厚い羊皮紙に押し、そのまま円卓の上に置く。
シセルニアはそっと回す。内側はスライド式になっているのだ。
異論がある場合は王印を押す前に申し出る。その都度元首が王印を押すまで吟味するという形態を取っている。
つまり、シセルニアには異論はないということだ。
続いてルサールカのリチアと次々に承認印が押されていく。
リチアが王印を押し回す手を躊躇い口を開いた。「そう言えば今年はアルス殿も出場されるとか」
「――――!!」声にならない驚愕が元首だけでなく、魔法師にも見て取れる。
それにシセルニアは何か? という顔で答えた。「アルスも今年学院に入学したのだから、当然の権利ではなくて?」
「誰も出場を取りやめろとは言っていませんのよシセルニア。ただやはりシングルの名を冠する魔法師ですから他の生徒に何かあってはと思いまして」その考えに背筋に冷たい物を伝わせる各国元首。
それに対してはアルスが答えた。「それでしたら、シングルの名を冠する私を信用してはいただけませんか? 万が一にもそのようなことは起こりません」
「……! いえ、アルス殿の力量を疑ってではないのよ!?」リチアが慌てて否定する。
アルスは微笑を浮かべ。「承知してますよ」
その言に他国の元首も胸を撫で下ろした。怒りを買ったかという恐怖からの安堵か、大会で生徒の安全という言質を取ったからのものなのかはわからない。
》小説投稿サイト『小説家になろう』― 作品ページ
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