転生→召喚 〜勇者の前は魔王軍やってました〜
[主人公最強][ふざける為なら手段を選ばない主人公][シリアス][コメディ][残酷描写]
作者:猫倶楽部
忌狩佑都(いみかりゆうと)は日本人としての死を遂げた後、魔王軍の最高幹部として転生していた。しかし敵の襲撃を受けたある日、今度は勇者召喚にも巻き込まれて魔王を倒してくれとお願いされる。これから波乱万丈の冒険が待っているかと思いきや、ユートは着いた王城でつぶやく、「暇だ」と。これは力を隠した魔王軍幹部が周りを巻き込みながらも魔王を倒しに行く……話?シリアスと見せかけコメディ有り。笑って興奮してニヤニヤしたいあなたにオススメ。
主人公 ★★★★★
サブキャラ ★★★★★
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
初っ端からやってくれてますw 終始ふざけたノリで話が進むので、好き嫌いは1話で判断できるかとww
いや、そうだろうなと思ってたけど、魔王様真剣だったのにw
主人公はダークな部分もありますが、むしろそれも含めて面白いと思います。どう転ぶか分からないところが楽しいです。
(…とあるゲームにキャラがそっくりと叩かれているようですが、できれば気にせず書き続けて頂きたいです。)
厨二でカオスな勇者召喚
「分かりました!僕にどこまで出来るかわからないけどやってみますよ!」
「ええっ!……じゃあ私もやりますよもう!封印されし力を解き放ってやります!ね?真衣ちゃん?」
「……逃げ場が無い」
「真衣ちゃんも大賛成だそうです!」
三人はついに折れたのか賛成を口にする。それでもまだアリス達が顔を上げないのはユートの答えを待っているからだろう。自然と香世達三人の視線もユートの方へと向かう。目が合った佐藤は何かを伝えるかの様にコクリと頷く。それを見たユートは頬を赤らめて自身の肩を掻き抱いた。すると佐藤は首が千切れる程横に振った。どうやらユートが想像していたことと佐藤が言いたかったことは違ったようだ。こんどは顎で早くしろとユートを促す。彼は仕方ないと一つため息をつくとアリス達に近づいた。
そして両手を上に掲げたかと思うと、二人の頭目掛けて振り下ろした。
――スパパーンッ!
乾いた音が部屋中に鳴り響く。突然の衝撃にアリスと王は頭を上げた。すると丁度ユートと目が合う。
彼は一つ神妙に頷くと佐藤を指差して言った。
「アイツがやれって言いました」
ガチャガチャと兵達が動く音が部屋からは漏れだしていた。