ログ・ホライズン
[MMORPG][異世界召喚][知略][恋愛][仲間][パーティ戦]
作者:橙乃ままれ
MMORPG〈エルダー・テイル〉をプレイしていたプレイヤーは、ある日世界規模で、ゲームの舞台と酷似した異世界に転移してしまった。その数は日本では約三万人。各々がゲームのキャラクターとしての肉体を得た今、プレイヤーたちは高い戦闘能力、「死」からの蘇生能力を備えた英雄的存在〈冒険者〉とよばれ、この異世界で暮らすこととなる。 混沌としてすべてが無秩序になりかける世界の中で、内面的引きこもり体質の主人公シロエがサバイバルを開始。旧友継、無口な美少女暗殺者のアカツキ、先輩格のにゃん太、ミノリやトウヤなどの新人パーティーも加わって、シロエは一歩を踏み出す。 現実世界からの異邦人〈冒険者〉が暮らすアキバの街を中心に、〈大災害〉を乗り越えようとする数万人のプレイヤーの奮戦。
一方、この異世界には〈大地人〉という先住民がいた。ゲーム時代のNPCに酷似したこの世界のあらゆる地域で文明を築いているが、〈冒険者〉と比べたときその戦闘能力は低く蘇生能力もない。この世界では英雄的な力を持つ〈冒険者〉だが、〈大地人〉と比べ、その数は数%にすぎない。この異世界で〈冒険者〉が過不足無く暮らすためには〈大地人〉との関係が必要なのだ。 人と人、文化と文化、科学と魔法、偶然と運命。 異なる位相がふれあう、異世界接触物語。――その自重を支える魂の翼持つ〈冒険者〉よ、竜と巨人が、魔獣と亜人が住まう、幻想の世界セルデシア。緑の風が薫る、ここは新しく、また旧い大地。開かれた白いページのようなこの大地に己の生を刻み込め。
主人公 ★★★★★
サブキャラ ★★★★★
神展開 ★★★★★
物 語 ★★★★★
文章構成 ★★★★★
突如放り出された異世界。主人公だけでなく読む側にとっても分からない展開に一気に惹き込まれます。話が進むにつれて徐々に伏線が立ち上がり、最後は見事圧巻!こうきたか!?としか言えません。
また、出て来るキャラクターそれぞれが主人公になれるほど魅力的で、サブキャラのみの場面になっても退屈しません。特に”ゲームの終わり(下)”の展開はトリハダ神展開です!まさかのあの彼がこんな形でこういう結末を迎えるなんて!泣けます。感動すること請け合いの名作です。
【WEB版と書籍版の違い】
出だしの入り方が異なる。WEB版だと突然 異世界が拓け、重厚な展開で始まるが、書籍版だとモンスター戦の練習から入るので少々退屈(私見)。また、直継のおぱんつ発言が控えめになっている。