なろうダラ読み感想記

主に『小説家になろう』で面白かったWEB小説の感想をぼちぼち。コメディ・アクション寄り。俺TUEEEとかノリがいい物多めです。良い厨ニ大歓迎。

神話伝説の英雄の異世界譚

[主人公最強][軍略チート][戦闘チート][精霊][貴族][妖怪首オイテケ][覚醒後豹変]

神話伝説の英雄の異世界譚 1 (オーバーラップ文庫)
神話伝説の英雄の異世界譚 1 (オーバーラップ文庫)

作者:奉

かつて少年は〝軍神〟と称されていた。
アレーティアと呼ばれる異世界で亡国を救った彼は、周辺諸国を征服することで一大帝国を築きあげるに到ったが、少年は全てを捨てる覚悟を決めて、記憶を失うという代償で現代に戻ってきた。
3年の時が経ち、日々を幸せに謳歌していた少年だったが、再び異世界に喚び戻される。
だが、そこは1000年後のアレーティアだった。
過去の栄光は〝神話〟となり〝双黒の英雄王〟と呼ばれた少年の〝伝説〟が幕を開ける。

主人公    ★★★☆☆
サブキャラ  ★★★☆☆
世界設定   ★★★★☆
物 語    ★★★★☆
文章構成   ★★★★☆

 

いったい何チート!?とツッコミたくなるほどチートっている主人公の軍神(マルス)再臨譚。
精霊剣《 天 帝(エクスカリバー) 》持ちで天精眼(ウラノス)持ちで眼帯、さらに二つ名は「黒皇子」だったり「独眼竜」だったりで、どんだけ中二を盛れば気が済むのかw
でも内容は意外と真面目に軍記もので面白いです。
貴族間の派閥争いや皇位継承権の争いも絡んでいて飽きさせません。

ちょっと気になっているのは主人公の中身年齢ですね~。
今16歳(今年17)で3年のブランクありだと13歳で帝国作り上げたことに……無理じゃね?
もしくは13歳から何年か異世界にいたとかで、戻る際に若返りとか?
そうすれば、いろいろ納得なんですけど、そうすると、なぜに戻ったときが戦場帰り状態だったのかと……うーん、これも何かの伏線で、この先明かされるんでしょうか。

 

【WEB版と書籍版の違い】

よりきれいにまとまっている感じで、内容は特に変更ないですね。
個人的にはアウラの『軍神』に違和感があったので、『軍神乙女』になっていて良かったかなと。イラストも表紙の通りで、挿絵でも美麗でしたv

神話伝説の英雄の異世界譚 特設サイト

 

第22話:暗雲

「ねえ、大丈夫かしら……? やっぱり籠城するのが一番じゃない?」
「いや、それは悪手だね。この要塞は外から見ても堅牢とは言い難い。長い間、敵の攻撃に晒されたら簡単に落ちてしまう」
「じゃあ、やっぱり一緒に戦ったほうがいいんじゃ?」
「そうだろけど、グリンダ辺境伯の兵士と、アウラの兵士じゃ練度が違うからね。一緒に戦った場合、足手まといになる可能性がある。だからと言って別々に戦えば各個撃破されるだけだ」
「難しいわね」
「相手と同じ数が揃えばそうでもないんだけど、今回はさすがにね」

 だが、たった2000で12000を打ち破るのは極めて難しい。
 指揮官が無能であれば即全滅だろう。
 だが、比呂は眼下に広がるアウラの奇妙な陣形を見て、口の端を吊ると笑みの形を描いた。

 2000の兵士は全て重装騎馬で構成されている。
 100人を1個として横一列に5個並ばせて、その後ろには500を1個とした本隊含む3個が並んでいた。
 このまま突撃なんてしたら愚の骨頂だろうが、

(なるほど……〝三つ叉トライデント〟を仕掛けるのか)

 懐かしい陣形を見た比呂は、本当にアレーティアに戻ってきたのだと実感が湧いた。

小説投稿サイト『小説家になろう』― 作品ページ

 


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