リーングラードの学び舎より
[魔法][主人公最強][教師][物理的教育][びりびりハリセン][内紛後][コメディ][シリアス]
作者:いえこけい
リスリア王国で特殊なプロジェクトが動き出した。 貴族社会にあるまじきプロジェクトの名前は『義務教育推進計画案』。 計画の成功のために、いきなり教師をやらされるハメになったリスリア王国の賓客ヨシュアン・グラム。 この物語は彼を中心に巻き起こる生徒たちや教師、国すら巻きこんでの騒動をまとめたものである。 過度な期待はしないでくんなまし。
主人公 ★★★★★
サブキャラ ★★★★★
物理的教育 ★★★★★
物 語 ★★★★★
文章構成 ★★★★☆
リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人
その一人であるヨシュアン・グラムが新米教師として奮闘する物語。
抱える問題は数知れず、問題児5名を抱え、日々ゲンコツとびりびりハリセン(お値段家一件分)を振り上げる毎日。
その上、同じ【タクティクス・ブロンド】の元女傭兵から殺し愛いをぶっこまれたり、暗殺者の襲撃から帝国へカチコミかけたりと命がけのイベントつき。とはいえ毎度怪我をしながら奮闘するのは、それもこれも生徒のため。
内紛で千を殺した戦略級も、ゆれるティーンズの心は分からない。
果たして最強術式師は無事生徒を卒業させることができるのか!?
………
正直推しどころがありすぎて、感想が難しいです。
バトルはもちろん、ラブコメ要素も、真面目に教育要素もあって、一つ抜粋するのも難しいです。
なので、まずは読んでみてください第一章まるごとw 46話ありますけどw
そしてできれば第二章まで!リングラの真価はここからです!
ここまで読んで頂ければハマれると思います。
挫折されそうな方は、ハイライトから試し読みするのもありだと思います。
一章は、騎士団長戦の『戦いの神ルーカンの名において我らはここに乞い誓う』や、同じタクティクス・ブロンド戦の『尾を踏まれたので出てきました。』が、バトル編なので読みやすいです。
ヨシュアンが生徒の一人であるクリスティーナとの、教師交代という約束に真っ直ぐ答えた『永遠に枯れぬ涙跡』は、できれば順々に読んで頂いた方が心ふるえるかと思いますが、ここも一押しです。
ちなみに章単位の場合、
順で個人的に猛プッシュです。
【WEB版と書籍版の違い】
第一章最大難関と言われていた某王様が省かれています。
すごく納得w とはいえ、某ランス様が語ったヨシュアン称好きだったんですけどね。特に最後の“そしてすぐ怒れる”の部分。褒めてるんだか、貶してるんだかw
その代わり、生徒や同僚たち、某騎士団長のエピソードが加筆されていて、より各キャラクターが魅力的になっていました。
全体的なものとしては、最初からヨシュアンが敬語になっていたり、分かりにくかった表現や造語が分かりやすく書き直されています。なろう小説を読まない人にも受け入れやすいんじゃないでしょうか。
その分、ド派手な術式合戦と軽口の応酬が華だったメルサラとの戦闘シーンは、文体が落ち着いて、淡々と進むイメージが強いです。書籍版から入られた方は、ぜひWEB版も読んでみて欲しいですね。また違ったリングラが味わえて二度美味しいです。
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