蛮族プレイ。 ~幼なじみが破壊神~
[主人公最強][うっかり死][微グロ][脳筋][青春][幼馴染][じれじれ][尻][コメディ]
作者:ごぼふ
雪代緩は地球に生まれながら異なる世界を作る使命を帯びた神である。
しかし彼女はへっぽこな為、異世界を上手く作れないでいた。
そこで緩は、幼馴染みの勝八に自分の作った世界への調査を依頼。
承知した勝八は、緩とともに異世界で活動する為の体を作成する。
が、考えることが苦手な勝八が作ったのは、その能力を全て筋力と耐久力に傾けた超脳筋キャラであった。
今、二つの世界を股にかけた蛮族プレイが幕を開ける。
主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★☆
世界設定 ★★★★☆
物 語 ★★★★☆
文章構成 ★★★★☆
幼馴染である ゆるふわお下げの少女
幼馴染な二人の青春模様がいいです。のんは好意を持っているものの、はっきりとは言えず、勝八は意識していることに無自覚で、ほのぼのじれじれします。
おっとり中二病気味なのんと、頭は悪いものの肝が据わってて即行動な勝ちゃん。
この二人三脚は果たして異世界完成というゴールにたどり着けるのか、そして勝ちゃんのアバターは無事貞操を守り抜き、彼女の異世界を救うことができるのか、……ニヨニヨと見守りたくなりますw
彼女の異世界
“あれが、ドラゴンだというのか。
呆然とする勝八。
その前で、推定ドラゴンは長い首を伸ばし咆哮をあげた。「ぐけぇーー!」
凄まじい声量に周囲の炎が吹き飛ばされる。
ていうか「ぐけぇ」って。思いながら声の主を改めて見る。
すると勝八は、唖然の更に先を体感することになった。「なんだ、あれ……」
うごうごとしている。
体全体がクレヨンで描かれたが如くよれた線で構成されており、それが不規則に波打っている。
瞳もぐりぐりと黒のクレヨンを押しつけただけのように見え、巨体を支える羽はいびつな三角形だ。
ようするに子供の落書きが実体化したような姿である。
だが不思議と立体感があり、それがまた勝八の感覚を狂わせた。「え、あれ……ドラゴン?」
くらくらとしたまま、勝八は周囲の男達に問いかけた。
「あぁ。なんと恐ろしい姿だ」
「見ろよあの牙。こんな鎧なんて紙屑同然だ」
「震えが止まらねぇ……」
すると、彼らは真剣な面もちでそう返す。
言葉すら出ず青ざめている者もいた。確かに牙はあるが歪なVの字の並びで構成されており、殺傷能力以前の問題に見える。
しかしどうやら、彼らは本気で言っているらしい。
自分とは見えている物が違うか。あるいは決定的に美術センスがズレているのか。
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