ある魔術師の手慰み迷宮行
[元最強][元魔術師ギルドのギルド長][転生][ダンジョン][空飛ぶちりとり]
作者:まいん
ある日、暇を持て余した、ある魔術師が呟いた。
「死にたい……」これは<魔神>と呼ばれる程の力と長大な寿命を持っていた魔術師が、ふと呟いた呟きから始まるお話。
主人公 ★★★★☆
サブキャラ ★★★★☆
手段は選ばない ★★★★★
物 語 ★★★☆☆
文章構成 ★★★★☆
元最強魔術師にして、魔術師ギルドのギルド長をしていた主人公フォウトが、
転生後の暇つぶしにダンジョン攻略をする話。
正直、転生前の俺TUEEE逸話が面白いので、肝心のダンジョン回はやや中だるみ感が出ています。とはいえ、ダンジョンを巡る各国の陣取り合戦や、主人公のフォウトを殺した謎の少年、未だにゴタゴタしている魔術師ギルド本部など、いろいろな伏線や題材は散らばっているので、これから再び盛り返してきそうです。
戦闘方法も地味ですが面白いです。棍を打撃武器 兼 杖代わりにって便利でいいですね~。
ある魔術師の手慰み迷宮行をよんだ! http://t.co/3Dm5Yd9bKn
— 遠里@なろうダラ読み (@dara_yomi) October 3, 2015
デヴァイス姉妹も救出完了し、いよいよ佳境な感じの手慰み。さくっとアイヴィの言う通り下手人ごと「迷宮などというたった百層しかない貧弱な建築物も、瞬時に最下層まで破壊」しちゃっていいんじゃw
手慰み完結!手慰みらしいあっさりトントン拍子の解決でした。後日談か続編が欲しいな〜。
— 遠里@なろうダラ読み (@dara_yomi) December 17, 2015
……ああ、お昼の楽しみが。
「ある魔術師の手慰み迷宮行」をよんだ! https://t.co/3Dm5Yd9bKn
三話「現世復帰と再会を行う話」
“ここまで思い出して、フォウトはさらに二つの情報を思い出す。
一つは、今現在自分達がいる場所についてである。
「確かアイヴィのいる場所って……」
「ええ、マスターがお作りになられた、壮大にして無駄の極みである粗大ごみ置き場……もとい、資料安置所として作成されました機動倉庫兼空中庭園である<フロートクラウド>でございますね」
フォウトにとっては大して価値の無い代物であったとしても、世間に流通させてしまえば大事になってしまう製品や著書はそれこそ星の数ほど存在していた。
それこそあまりに多すぎて、フォウト自身完全に全てを把握できていないくらいに。
地上や地下のどこかに、施設を作ってその存在を忘れてしまった場合、間違ってダンジョン化した挙句に冒険者達に発掘されてしまいかねない危険性があった。
実際、長いフォウトの人生の中で、比較的危険度の少ない施設ではあったが、すっぽりとその存在を忘れてしまった状態で若いダンジョンと直結、融合し、ダンジョンの若さの割に発掘されたアイテム類が危険すぎると話題になった施設がいくつかある。
その度に火消しに奔走したフォウトであるのだが、いずれ本当に危険なことがおきかねないと言う可能性に気がついてから作成したのが、アイヴィが管理統括している空中庭園<フロートクラウド>であった。
全長1kmに及ぶ巨大なこの施設は、上空4000mの高さを常に一定の航路でもって移動する世界唯一の空中施設であり、その膨大な許容量でもってフォウトの作品を収集、保管している。「別名<空飛ぶちりとり>でございます」
フォウトの作品等をごみに例えて、それの収集にあたる施設だからと言う意味合いでの命名であるようだが、あまりの酷さにフォウトは顔をしかめる。
「誰がつけたのその別名……」
「私でございます。他にも<飛来する迷惑><馬鹿の玩具箱><巨大質量兵器>等ございます」
》小説投稿サイト『小説家になろう』― 作品ページ